PC 魔法使いの夜 感想

パソコンゲームソフト「魔法使いの夜」を紹介します。

魔法使いの夜 初回版

フクシアに紹介料は提供しています※

ジャンル:ビジュアルノベル
販売元:タイプムーン
発売日:2012年4月12日
対象年齢:15歳以上推奨(コンピュータソフトウェア倫理機構審査済み)
定価:8400円(税込)
リンク:公式サイト(BGMが流れます)

現代に息づく魔法使いと、それを知る由もない青年との出会い。
それは些細な偶然から奇跡へと至る物語。
ビジュアルノベルであり、よくある選択肢を選んで物語を読み進めるというものではなく
純粋に物語を楽しむためのPCソフトになっています。
※クリア後の感想です。ネタバレはありません。※

[総合]★★★★★ (クラッシックな話には繊細な古典が求められている)
[難易度]★☆☆☆☆ (見て聞いて楽しむビジュアルノベル)
[操作性]★★★★★ (難しくないし、途中セーブ・auto進行も可能)
[物語]★★★★★ (空の境界などと比較すると格段に分かりやすく飲み込みやすい)
[音楽]★★★★★ (音楽、効果音も適材適所)

●ゲームではなく「ビジュアルノベル」

まず勘違いしてほしくないことは、これはゲームではなくパソコンで楽しむ「物語」であるということです。
美麗な映像を目で楽しみ、音楽で高揚感を感じたり切なくなったりして、物語を読み進めていく。
現代の器機で楽しむ本と認識して頂く必要があるでしょう。

テキストアドベンチャーにあるような選択肢も出てきませんし、
ましてやプレイヤーが操作して戦うシーンを演出するようなこともありません。
そうであってよかったと思います。魔法使いの夜はそうでなければ、その威厳を保てなかったと思いますから。

●ボイスもない。選択肢もない。だけど魅せられる世界。
このソフトは、キャラクターボイスが入っていません。
もしかして数年後にキャラクターボイスが入ったコンシューマー版が出るかもしれません。
物語を読み進めていく過程の中で、読み手が展開を選ぶような選択肢もありません。
恋愛ゲームを楽しんでいた人からすると、物足りないと思う人もいるでしょう。
ですが、私は「魔法使いの夜」という話においてこれで良かったというより、
これでなければいけなかったと感じました。
この物語が描かれているであろう時代背景。「魔法使い」の存在。
それらは「今」ではあり少し昔の現代であり、いくつかのクラシックが
周到されていることで物語の深みが成立したと感じるのです。
例えば、物語中に多用されるクラシック音楽。
例えば、これほどかという程の美しいイラスト達。効果音。動きのある演出。
そういう要素ひとつひとつが折り重なって「魔法使いの夜」という世界が読み手を
深く引き込んでいるのではないでしょうか。

●そのほか
読み進めることについて、難しいこともありませんし、
読み進めるために必要なクリックであったり
キーの操作も面倒ならば自動で進行するように出来てしまいます。
セーブは段落ごとに出来るようにもなっていますが読み途中でも可能です。

読み進めることで、既読部分はいつでも読み直せますし、イラストや背景、
音楽も堪能できます。つまりビジュアルノベル・テキストアドベンチャーに
あるような一様の機能は備わっています。なのでそれらに親しんでいる方々には
違和感なく操作できると思いますし納得できるでしょう。

●総評
★5つの満点ですー。
何故でしょう。
それは、この魔法使いの夜が完成された世界だからです。
この世界を表現するにあたって余計なものは何もなく、足りないものも何もない。
気持ちよく満たされたものなのです。だからこそ、求められていたものはシンプルで
でも極まっていたと感じます。
文章ひとつをとっても、余計な描写はなく必要な言葉だけがそこに並べられています。
その言葉たちはPCの前でそれこそ魔道書に描かれているかのように時に動き、魅力的に輝きます。
絵も同じ。ただの絵画ではなく、息づく絵画なのです。

だから、ボイスはなくとも声は聞こえ、空気を感じ世界を感じるのでしょう。
こういうビジュアルノベルにはそうそう出会えません。過去に発売された空の境界であったり
Fate/Stay nightは非常に何回な言葉が躍ることも多く、そこで読み進めることを
あきらめた人もいるかもしれませんがこの物語は大丈夫です。
相応の年齢であれば楽しめる魔法の物語です。

簡単な文章というのは「手を抜いているのでは?」とも取られかねませんが、読み手が理解違いを
おこなさい範囲で文字を削ぎ落して話を作るというのは沢山の言葉を語るより更に難しいことです。
その形が失敗せず雰囲気を保ち、魅力もちゃんと生かしているのであれば成功という他ありません。

最初の よいねー しますか?

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL