Wiiゼノブレイドに見る、RPGの流行
60時間程遊んで、まだクリアが見えてきません。
ようやく最終目的地が見えてきたくらいで、ゲームとしては
要素の半分も終わらせていないんじゃないかな。という
位置にいますけど、今までのRPGを良い感じで
まとめたゲームになっていると思うのです。
※ネタバレはありません。購入の参考に閲覧ください。※
ゲーム機が進化するのに合わせて、RPGのキャラクターは
どこまでも行けるようになりました。ゲームの中の世界は
あらかじめ世界の広さが決められていますが、実時間でも
追いきれない程の広大さを持つようになったのは、ここ
数年の話ではないかと思います。
ひとたびそれが実現したと分かると、見えているのに
行けない場所があったり、ゲーム中に遊んでいて目的地外の
所に行かないにも関わらず批判の材料にされることも
出てきました。
ゲーム中の動ける世界の「広さ」は、海外のRPGゲームから
やってきたような気がします。物語で語るのではないゲーム世界
の「広さ」がゼノブレイドにもあります。
ゲームで遊べる時間が限られてしまうと、それは無駄にも
思えるのですが、ふと気になった場所へ行けるというのは
プレイヤーの発想を邪魔しないものだとも言えます。
装備に合わせて、操作するキャラクターの
見た目が変わるのも、ソフトに収めることが出来る
容量が増えた上での進化であり、キャラクターへの
思い入れを深める要素のひとつではあると思います。
武器だけの見た目が変わる…というRPGは結構
ありますが、装備しているもの全てがキャラクターの
見た目に影響するのはなかなかありません。
オンラインゲームでは結構当たり前のようですが、
オフラインのRPGでは見た目が変わるというのは
結構大変なんですよね。ムービーパートにも反映させる
のかどうか?という所を考えてもらうと、制作の厄介さが
伺えると思います。
ファミコンなどのゲーム機でRPGを楽しんでいた時は、
装備を変えたりするのは単にステータス・機能面の
変化のみを求めていて、攻略本などがあれば、イラストを
見ることで妄想を膨らましていたものです。
戦闘のみに言える場合もありますが、キャラクターで言えば
「動いている」感じも強くなったように思います。
ただ戦うコマンドを選択しただけなのに、走ったりジャンプしたり
余計なアクションをするようになりました。RPGのキャラクター
の動きはムービーシーン以外でも随分と激しくなったと
感じます。
一見すると雑多になったようにも思います。
プレイヤーは自分が操作するキャラクター以外にも
目を向けなければいけませんし、それは落ち着いて
遊ぶことが出来るという安心感があったRPGの
敷居を上げているのかもしれません。
直接ストーリーを進めるのとは関係の無いイベントであったり、
それを必ずしも使うことは無くても、使うことで特典がある要素。
これも、RPGではおなじみのモノです。ゼノブレイドだと
住民から受けることが出来るクエストであったり、
メインキャラクター同士のキズナを深めることであったり、
ジェムクラフトというアクセサリ作りにあたります。
このゲームに限らず、RPGには中心になる物語とは
全く関係の無いオマケがあったりします。遊ぶ人によっては、
それにのめりこんでしまう事もあります。RPGと
しては、ただ中心になる遊ぶ要素があればそれで足りる
のかもしれませんが、息抜きのようなモノが入っている事を
喜ぶ人も少なくありません。
「ここは ○○のまちよ」
と、テンプレだけを喋らない町の人達。
手に入るアイテムに付いている過剰な解説。
仕掛けを動かさないと先に進めないダンジョン。
とにかく、ありとあらゆる今までのRPGの流行が
ゼノブレイドには収められています。
沢山の人がゲームで遊ぶうちに、もしかすると
「RPGはかくあるべき」
という理想が増えていったのかもしれませんね。
もちろん、今となっては削られてしまった要素もあります。
アイテムについての丁寧な解説なんかは最たるもので、
攻略本や資料集を見てもその辺りがリストとしてだけ
掲載されているものも多いです。
私は、昔ながらの要素が必ずしも良いものだと思って
いません。切り捨てていかなければいけないものもあると
思います。実際に知らず知らず切り捨てられてしまって
いる古典的な要素はあるでしょう。
ゼノブレイドを遊んでいて、このゲームはちょっと前の
RPGなのかもしれないと感じていました。だからこそ、
懐かしいし嬉しいし面白い。そして、RPGの行く末を
考えてしまいます。RPGはこのままのRPGで良いものか
どうか…という何とも難しいお題です。
王道的RPGとして残るものもありますけど、
こういう鎖から解き放たれたRPGもこれから出てきて
良いかもしれませんね。









購入してプレイしてみて凄く面白いとは思うのですが、なんとなく不安を感じます。
それは、「どこにでも自由に行けるRPGがプレイしたい」とか、「プレイヤーの装備はやっぱりビジュアルに反映されないとね」とか、「やり込み要素てんこ盛りのゲームがプレイしたい」っていう需要が今のWii市場にあるんだろうか?ということです。
僕にはそういう需要がWii市場に存在するとは思えないのです。
今までの任天堂ならそういう需要が無いならそれを創りだしてからこういうゲーム出してたと思うんですよね。地ならしというか、ユーザー育成というか。
それをせずにいきなりこの手の濃いゲーム出すのを見ると、「雑になったなぁ」っていう印象をうけてしまいます。
そのあたりどう思われますか?
@こういう欲求は今のWii市場に存在するんでしょうか?さん
そうですね。確かに任天堂さんのハードを利用されているユーザー
さんはマニアックなゲームの素養はないと思います。
ですが、地ならし…という意味合いでは任天堂さんも
ちゃんとその努力をされていると思います。有名タイトル
ではありますが、テイルズシリーズは間口も
広いと思いますし、その他RPGタイトルは色々出ています。
それは、Wiiユーザーに支持されたか?という一点において
疑問は残りますが、ゲーマーにおいて関心を高めるには意味があったと
思います。ゲーム市場において、ライトユーザーは流動的すぎます。
それを固着させる努力も必要ですし、なおかつゲームに
恒久的に資金を投じてくれるヘビーユーザーも捨て置けません。
その双方を得るための努力がゼノブレイドには見えます。
しっかりとこの目で見定めていない推論なのですが、
任天堂が努力を怠っていないとは言えないような気がします。