ニュージーランドおでかけ紀行4

ニュージーランド旅行の模様をお届けしています。日程順に記していますので、順を追って閲覧していただけると幸いです。

リンク:ニュージーランドおでかけ紀行1
リンク:ニュージーランドおでかけ紀行2
リンク:ニュージーランドおでかけ紀行3

クイーンズタウン最終日。この日は移動日という設定で、ゆっくり朝を過ごして、飛行機でオークランドへ向かいます。

朝は非常に底冷えしましたが、それすらも心地よく、少し早めに目を覚まして、窓の外の黒が紫紺に変わり、まぶしい青空に変わるまでをひっそり眺めたりしていました。

ホテル近くのカフェでゆっくり朝食
ホテル近くのカフェでゆっくり朝食

シンプルなパンケーキですが、りんごのジャムが果肉をしっかり残しつつ、甘さも重厚。でも口から喉に伝うとその味わいがいつまでも居座らない所が良かったです。添えられたクリームは甘さ控えめ。

奇しくも、日本では都市部地域に住んでいるので、クイーンズタウンのような環境は特別新鮮に受け止めることが出来ました。これが、昔から住んでいた地域に居を構えていた場合、同じような心持になれたか分かりません。

ただ、日本の都会で暮らそうが田舎で暮らそうが、ニュージーランドへの旅行で気付くだろうことはあります。

それは、日本とニュージーランドでは国としての豊かさの基準が全く異なるということです。
私は社会について特別詳しいわけではありませんが、社会がそこに住まう人たちの総意として形作られているなら、日本は金銭的・(人間が作る)物質的な所に豊かさを求めているのではないでしょうか。ニュージーランドの場合は、自然が残す環境に豊かさを求めているのかもしれません。

とかなんとか難しいことを考えていても、オタ的イベントはチェックしてしまう
とかなんとか難しいことを考えていても、オタ的イベントはチェックしてしまう

オークランドは曇り時々雨
オークランドは曇り時々雨

クイーンズタウンと異なり、オークランドはニュージーランドの中でも大きな都市になります。

沢山の通りに様々なお店が軒を連ね、高層ビルもぎっしり。通りは沢山の人々の往来があり夜もにぎやかでした。

翌日、ツアー会社さんと約束させてもらい、ワイトモ洞くつとホビトンのツアーへ。

なんと、この日のツアーは私たちのみの貸し切り状態。というわけで、バンに乗せてもらい、家族構成を紹介したり、同行して下さるガイドさんのニュージーランドでお仕事をするまでの話なども耳にしながら、アットホームな雰囲気での移動となりました。

オークランドの町から高速に乗り、最初の目的地であるワイトモ洞くつへ向かうのですが、そこまでの道中がクイーンズタウンの牧草地とかなり違いました。

クイーンズタウン周辺の牧草地の場合、見かける生き物は 羊・羊・羊・羊・鹿・羊・羊・羊…くらいのレベルでとにかく羊が沢山放牧されていたのですが、オークランドから郊外へ車を走らせると 牛・牛・牛・牛・羊・羊・鹿・アルパカ・牛・牛・牛・馬・羊…というように、とにかく牛が多かったです。ガイドの方のお話によると、羊は化学繊維の普及に押されてお値段が下がり、牛を育てる人がかなり増えているとのことでした。

あと、家畜たちの小屋がないんですよね。ニュージーランド。搾乳施設などはもちろんあるのですが、それらが無い。ニュージーランドの牧畜をされている方々曰く「なくても大丈夫」とのこと。

高速道路周辺は、新しく拓かれた新興住宅地なども見られ、日本でもよく見られるような、都市部で働く人たちが少し離れた地域で居を構えるという構図が確認できました。

道中では、ニュージーランド唯一の火力発電所も見られました。
が、2年後には閉鎖予定なのだそう。ニュージーランドの電力は多くが水力発電で賄われているそうです。日本でも自然エネルギーなどで賄える日が来ると良いなとは思いますが、ガイドさんの言葉を借りると「日本の場合、ニュージーランドと比べると圧倒的に人口も多いですし、工業国ですから」という部分を考えると、すぐ切り替えることが出来るわけではありませんね。

言うは易し行うは難し。ではありますが、電力についても少しずつより良い形を目指せるように社会を含め変化の折り目が付けられると良いですね。心ばかりでは何も変わらないと仰る人もいますでしょうが、心を忘れてしまっては変化も起こせないと思うのです。

電柱にポッサム避け
電柱にポッサム避け

そもそも、ニュージーランドには哺乳類がいなかったそうです。なので、様々な鳥類が生息していたのですが、人が連れてきた哺乳類で甚大な影響を受けたそうです。その、甚大な影響を与えた哺乳類の中でも、ポッサムと言われるフクロネズミの一種が特に大繁殖して困ったこともあるようです。

なお、このポッサムさん…オーストラリアでは自然の仕組みに組み込まれているので保護対象の生き物なのですが、ニュージーランドでは害獣指定を受け、駆除対象です。

途中休憩をはさんで、ワイトモ洞くつ到着です。

鍾乳洞なんです
鍾乳洞なんです

ニュージーランドには100箇所?程鍾乳洞があるらしく、観光用に公開されているのは、このワイトモ洞くつと数か所のみなのだそうです。鍾乳洞内は暗めな上、洞くつ内の動物もいますし、撮影は禁止になっていました。

エントランスには、見学に来られているお客さんがちらほら
エントランスには、見学に来られているお客さんがちらほら

この洞くつは、探検家の方が探検されてから100年以上観光用として公開されている洞くつで、先に島で暮らしていたマオリ族の方々が死者を送る場所として利用されていた所を、当時の酋長を説得して共に探検し、その美しさを目の当たりにし、この光景を守りつつ他者とも共有できるようにしよう…ということになったそうです。

トイレの案内看板がさりげない
トイレの案内看板がさりげない

鍾乳洞の中は、入り口に入った時は特別広さを感じる洞くつではなかったのですが、上下に奥行きがあり、設置された階段を通じて少しずつ下へと移動しました。

日本でもいくつかの鍾乳洞に足を運んだことがあるのですが、それらと特別違うと感じられたのは、鍾乳石の白さです。乳白色の鍾乳石はよく見ていたのですが、ワイトモ洞くつの鍾乳石は、真っ白な真珠のような輝きのある白色でした。

下る途中で、ホールのような広い空間に出ました。程よい天井の高さ、ほぼ対象になるような壁。非常に良い音響効果があるそうで、音楽の収録や、演奏会にも場所が解放されているそうです。

そこからさらに下ると、天井は少し低くなり、足元に川が流れ始めました。
ここからゴンドラに乗り、真っ暗な空間をしばらく移動します。

静かにゴンドラが川を移動する中、鍾乳石から零れ落ちる水滴が繊細な音を奏でます。
雨音のようでもありますが、それよりも穏やかで優しい音がずっと奥から響き渡っているようでもあり、すぐそこで鳴っているようでもあります。

天井を見上げると、夜のクイーンズタウンで見上げたような、それよりもずっと多くの星空のような緑の淡い光がこぼれています。——-土ボタルです。

鍾乳洞に住む、小さく寿命の短い蚊のような虫なのですが、幼虫の時期に壁や天井に張り付き、洞くつに迷い込んだ虫を光で誘い、垂らした糸に絡めて栄養としているそうです。

明るい所で見ると、なかなかにグロテスクな存在なのですが、真っ暗な中でその幼虫の光を眺めると、まさに星空なのです。ずっと洞くつの中で繰り返されてきたたくさんの命のひとつの形を、じっと静かに眺めていると、洞くつという限られた空間な筈なのに、宇宙の只中にいるような、無限の空間の広がりを感じました。

大変おごそかな気持ちに浸ることができました。

昼食をはさんで、ホビトンセットを見に行くのですが…話がここからながーくなりますので、一旦おしまいとします。

昼食後、お次はこちら…
昼食後、お次はこちら…

すでに既知かと思われますが、ロードオブザリング、ホビットの2つの映画で登場するホビット庄のロケ地です。

このロケ地が何故残ることになったのか…ロケはどのように行われたのか…そのようなこぼれ話がボロボロこぼれていました。

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あーにゃ
あーにゃです。テレビゲーム好きが高じて、遊んだゲームソフトの感想を記すことが好きです。子どもがいますので、子どもとゲームの付き合い方に一家言あります。テキスト作成でご依頼ありましたら、メールフォームからお問い合わせください。

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